このページでは『パタリロ!』に登場する重要キャラクター、美少年「マライヒ」についてご紹介します。
※【】内の表記について。
例:【1-5】→コミックス1巻の5話目、【文庫3-8】→文庫版3巻の8話目
プロフィール
名前はマライヒ。フルネームは登場しない。
(ユスチヌフ公爵の子息のため現在の姓もユスチヌフの可能性あり)
18歳。
元国際ダイヤモンド輸出機構の殺し屋。
バンコランに協力し組織は解体。その後はバンコランの恋人となる。
美少年。金髪長髪の巻き毛で右目がいつも隠れている。
セーラー服を着ていることが多い。
甘いものが好き。
バンコランを通じパタリロと関わりが増え、パタリロにはおちょくられることが多い。また、報酬にカラーダイヤをチラつかされパタリロの頼みをきいてしまうがある。
バンコランとケンカをしたり、何かトラブルがあると結局パタリロに頼ってしまう所がある。
来歴
子供の頃に両親が亡くなり天涯孤独となる。弁護士にドイツのギムナジウムに入れられた。
ギムナジウムでシャーマンに暴行されて施設を飛び出しラーケン伯爵に拾われた。国際ダイヤモンド機構のナンバー2であるラーケン伯爵がマライヒの戦闘員としての素質を見抜き、厳しい訓練をし殺人機械へと育て上げた。【18-1、文庫10-2】
ラーケンの愛人兼組織の殺し屋となった。
バンコランと出会い国際ダイヤモンド輸出機構の悪事を証言し組織は解体。
証言と引き換えに無罪となる。
組織解体後はバンコランの紹介でバッキンガム宮殿の警備隊長のもとで働く。【3-2、文庫1-6】
バンコランが助手として引き抜き、公私ともにパートナーとなり同棲に至る。
男性だが特殊な身体でバンコランの子供を妊娠し流産している。【10-3、文庫6-8】
その後、2度目の妊娠をし「フィガロ」を授かった。【46-3、文庫27-3】
性格
とてつもないやきもち焼き。バンコランの浮気には敏感でしょっちゅうケンカになる。怒ると手が付けられず、泣きわめいたりパタリロやタマネギに当たり散らすことも。
マライヒの嫉妬のエネルギーはバンコランの浮気を想像しただけでポルターガイスト現象を引き起こすほど。【76-6、文庫44-1】
世話女房タイプで家事全般をこなし、バンコランの健康にも気を配り尽くしている。
現実主義のバンコランとは異なり、心霊現象などを受け入れるところがある。パタリロのタイムワープに関しては一緒にタイムワープしたり、時間を止める能力を目の当たりにしている。
占いにハマっていたこともある。
能力
殺し屋としての能力は高く、引退後も殺し屋のマライヒはその界隈では有名。
得意な武器はナイフ。常にナイフを身につけ、一度に何十本もナイフを投げることができる。(避けられたのは同じ道場だったジュリアンのみ)
殺し屋のトレーニングとしてナイフ術を野牛流師匠野牛但島春の道場で研鑽した。殺し屋を辞めてから野牛流免許皆伝になった。【56-5、文庫33-6】
ナイフ以外の戦闘も強く、黒タマ3人(蟷螂拳、猿猴拳、八極拳)にキックボクシングで勝った。(人海戦術ではさすがに負けた)
このことからネギボーズ部隊の教官を頼まれたことがある。
マライヒはピアノが弾ける。クラブのステージで弾き語りをした。【9-2、文庫4-11】
ラーケン伯爵に拾われてから伯爵に気に入られるよう身の回りの世話をしたことで料理や裁縫など家事全般が得意。世話女房はこの頃から。【18-1、文庫10-2】
勘が鋭く頭が切れるので推理力が非常に高い。その能力はパタリロやバンコランをはじめ、完全犯罪で名が知られるデュモンも認めるほど。
エピソード

バンコランと初対面では反撃をくらい腕を撃たれている。
また、バンコランが殺されたと思い仇討ちとしてヒューイット扮するサイドワインダーと対峙した時も撃たれた。ヒューイットが咄嗟に急所を外し助かっている。【4-2、文庫2-2】
マライヒにうり二つの「KGBの同志Q」が登場した。【4-1、文庫2-1】
また、殺人事件の被害者がマライヒにそっくりだったことがあり、被害者になり替わり囮捜査をしたことがある。【9-2、文庫4-11】
ドイツのギムナジウムで出会ったシャーマンが初体験の相手。イギリスにあるマリネラ植物研究所で再会した。【11-3、文庫6-10】
少年時代にラーケン伯爵に尽くしたことで気に入られ他の少年たちから妬まれた。少年たちに石を投げられ咄嗟にしゃがんだマライヒを見たラーケン伯爵が殺人マシーンとして、国際ダイヤモンド輸出機構の戦闘員に育てあげることになった。【18-1、文庫10-2】
キーンに眼力を使われ肉体関係を持った写真をばら撒かれた時にエトランジュからひどいことを言われ悩んだ。のちにバンコランが惚れ薬を使われた時にエトランジュのことを「気の毒な人だな」と発言したことでバンコランにとってエトランジュはその程度の人だと気づき吹っ切れた。
直後にキーンの城へバンコランと乗り込んだ時には戦闘能力をいかんなく発揮した。【18-1、文庫10-2】
ランダムに自慰行為を見られたがロボットのランダムは行為を理解できず、人間同士の愛の営みが何たるかをランダムに教えた。バンコランに夢中になっているランダムに対し「ロボットだからバンコランに愛されない」と言った。【20-2、文庫9-9】
両親が亡くなった時に顧問弁護士(ミスター=マニッシュ)に寄宿学校に入れられたが顧問料として弁護士に大部分の財産を取られた。
後に再会したミスター=マニッシュからの手紙で実はマライヒに家族がいることを知らされる。証拠はスイス銀行にあると書かれていた。【21-6、文庫12-7】
父親のユスチヌフ公爵と小間使いの間にできたマライヒの腹違いの妹がいると発覚。妹はオーストリアのミュッテンブロウという村に母と共に暮らしており、自分が兄であるということを隠して会いに行っている。
妹のキアイラに好意を寄せているボリスには「妹を頼む」と伝えている。【23-4、文庫13-9】
バンコランがいない間に寂しいという理由で小説の懸賞に応募しようとした。パタリロのいとこでもあるアニーナ王女と出会い、世間知らずの王女との面白おかしいやりとりを小説のネタにしようとした。しかしアニーナ王女が結婚を発表し、たった1日だけの自由だったことを知り、後悔の念から小説を書くことを止めている。【23-6、文庫12-8】
通っている美容院は「ビューティーサロンふくろももんが」。同じ美容院に通っているタマネギがいる。
バレンタインデーにスーパーのおばちゃんや美容師たちなどからチョコを50個ももらった。【29-6、文庫17-5】
マリネラ国内での密猟者捕獲のため国王の権限をパタリロから一時的に譲られた事がある。【35-2、文庫20-4】
ロンドン大使館はマライヒが登場したときのためなどに花を買っている。マライヒの登場シーンには3ダースは必要。【50-5、文庫29-4】
マライヒの首の後ろには「LARKEN」(?)の入れ墨が隠し彫りで入っている。マライヒ本人も入れ墨があることを知らなかった。バンコランは気づいおり黙っていたが、マライヒが髪をアップにして絵画のモデルになると聞いた時にこれが理由で反対した。【63-5、文庫37-9】
タマネギ部隊に潜入するために変装したことがある。タマネギのカツラはしなかったが菱口の形状記憶ラバーは装着している。【72-1、文庫41-4】
マライヒはカラーダイヤが好き。【94-5】
今までに何度もパタリロからカラーダイヤを報酬として協力している。
バンコランと暮らし始めてから吊るし(既製品)を着たことはなくコートから下着までオーダーメイド。【99巻「娘的パタリロ調書」】
バンコランがかなりの高給取りとわかる。
別設定での登場
『パタリロ!』の時代劇で登場する場合は「弁天小僧菊之助」としての登場が多い。容姿は変わらず金髪巻き毛で着物を着ている美少年役。菊之助以外でも同じ容姿で登場する。
奉行所の万古蘭とはもちろん恋人同士の設定。
時代劇ではバンコランより登場が少ない。
パタリロ7世の時代ではバンコラン提督の恋人、ユスチヌフ公爵の子息として名前のみ登場する。【6-1、文庫3-1】
オルガXL千年紀の最後の年には「マライヒ准将」として登場。
もちろんバンコランの恋人役で、バンコランの浮気でケンカしている。
「能力者」で死の浮揚と呼ばれる幽体離脱ができる。【78-9、文庫47-12】
コメント