このページでは『パタリロ!』に登場するキャラクター、「間者猫」についてご紹介します。
※【】内の表記について。
例:【1-5】→コミックス1巻の5話目、【文庫3-8】→文庫版3巻の8話目
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概要
名前は間者猫(かんじゃねこ)。黒猫。年齢不詳。
フリーランスの凄腕エージェント。100%の確率で任務を遂行する。情報員、狙撃屋、破壊工作員として世界を股にかける。(と言われているがカッコつけているだけでなぜか役に立たないこともある)
整体師でもある。
パタリロをはじめ、人間と意思疎通が可能。
毛色は全身黒で、口の周りだけ白色。猫だがいつも服を着ている。凄腕エージェントのためスーツが多く、タキシードも着る。かっちりとした服、襟付きの服を着ていることが多い。
スーパーキャットの兄でありバンザイぬいぐるみのいとこ。
武道整体で異種格闘技決定戦では準優勝。
猫術(びょうじゅつ)の使い手。イギリスの猫王室の武術指南番に就任した。
紳士でありモテるため、今まで泣かせてきた女性(メス猫)は数知れない。
パタリロの依頼で仕事を請け負うことも多々ある。パタリロとは信頼関係が深く、スーパーキャットと共に家族のような関係性でもある。間者猫にトラブルが起きるたびにパタリロが親身になり力を貸している。間者猫の莫大な借金をパタリロが肩代わりしたこともある。
パタリロいわく「間者猫は欠点や弱点もあるが正直に生きていて憎めないやつ」
好物は大学いも。
生い立ちと経歴
アフリカのスーダン生まれ。
母親はスーダンの「アダンダラ」という化け猫伝説の猫の直系。祖父は呪術師に飼われていた。
子供(子猫)の頃にやさぐれて家出し、あちこち渡り歩きその頃にロンドンの下町でワルをしていた。
ワルから一流情報員になった経緯は不明。
凄腕情報員として世界中で活躍。その後、不況のあおりで仕事が激減。残飯を漁ったり、客引きをするなどすさんだ生活を送る。
スーパーキャットとパタリロにより助けられ、フリーのエージェントとして復活。
しかし、長引く不況で酒やギャンブルに溺れて日本へ流れ着く。
この時に拾ってくれた整体師から整体を学ぶ。
武道整体で異種格闘技決定戦に出場し準優勝。
その後は整体師としてマリネラのダイヤモンド鉱山で長らく勤務した。
昔の頃が忘れられず復帰しフリーの情報員、破壊活動のスペシャリストとして活動を再開。
ロンドンで猫術(びょうじゅつ)の道場を始め、不良猫達の更生に尽力。
イギリスの猫王室の武術指南番に就任。
(パタリロ!番外編である「猫間天狗」【1-3】で沖田総司の猫として初登場。「パタリロ!」本作では「スターダスト」【5-1】で初登場。81巻の「山童で大童」【81-8】以降は登場していない)
エピソード
「猫間天狗」では沖田総司の飼い猫だけでなく猫間天狗(波多利郎)の手下もしており、馬のかぶり物をして猫間天狗の乗る馬役もしている。
フリー情報員としての報酬はカツオブシ500本。スイス銀行の口座に納める。【5-1、文庫2-3】
狙撃はあまり得意ではないようで、的には当たるが何発撃っても的の中心を除いた周りしか当たらなかった。【20-4、文庫11-3】
不況で情報員の仕事を失った時に客引きをしていたところをスーパーキャットに目撃された。見かねたスーパーキャットがパタリロに相談し、間者猫更生計画として密かに協力し間者猫にデュモンを捕えさせることを計画した。
間者猫はパタリロ達の差し金とは知らないまま仕事を引き受け、すぐに潜入先の飼い猫と親しくなり屋敷内を出入り出来るようになった。
途中でパタリロ達の計画に気づいたが、感謝の意を述べ引き続き協力しデュモンを追った。デュモンを捕えることはできなかったが計画を断念させた。【30-2、文庫17-3】
復活後はフリーのスパイとして活躍したが、不況続きで再び仕事を失い酒やタバコやギャンブルに溺れ日本へ流れ着く。そこで自らも施術されたことで整体を学んだがちょっと触っただけで客の骨を折ってしまうほどセンスが無かった。パタリロを頼ってマリネラへ来たが通行人に勝手に施術をし体の関節や骨をバラバラにするという連続暴行事件に発展した。
パタリロの勧めで、危険な整体施術を敵を倒す「武道整体」として異種格闘技決定戦に出場。大会では禁酒を破り体調を崩すがなんとか勝ちあがる。決勝では武道整体が通常の整体になってしまい敗退。賞金を担保にした借金100万ドル以上をパタリロが代わりに返済。パタリロはあまり責めず、ダイヤモンド鉱山の整体師として仕事を世話した。
この格闘技大会の受付で国籍を聞かれた間者猫は誇りをもって「マリネラ」と答えている。【37-3、文庫22-1】
パタリロに頼まれて「のびちぢみリング」タマネギ1/2号に渡した。1/2が誤って妖怪扱いされシアン化合物を撃ち込まれた時には、リングで1/2号の身体を伸ばしまくって毒の周りを遅くした。パタリロとの協力で1/2号は助かっている【42-3、文庫24-6】
パタリロが1人で地球を守るためロケットに乗り太陽に突っ込むことになった時、死を覚悟し「みんな、さよなら」と親しい人達と共に間者猫がパタリロの脳裏によぎった。【45-4、文庫26-7】
フリーの情報員、破壊活動のスペシャリストとして再々復活。パタリロの為にMI6の職員を買収してバンコランの秘密をさぐった。ガセ情報だったがうまくパタリロをたきつけた。
この時に買収したMI6職員への報酬はMI6の食堂の食券だった。(自分もギャンブルにハマったことがある経験からか)金を渡すと全てギャンブルにつぎ込んでしまうということで食券にしていた。【67-1、文庫39-3】
酒を完全に断っており、今では酒屋の前を通るだけで気持ちが悪くなる。再々復活の理由は、断酒と規則正しい生活で心身共に健康になり、一般ピープルとして働くことがつまらなくなったため。【76-6、文庫44-1】
仲間に「カリブの赤い星」「アラビアの疾風」「マカオの虎」「九龍の毒蛇」「シャムの紅玉」がいる。いずれも猫。協力してバンコランを狙う抹消部隊を率いるジャドーを倒したり、ジャドーの復讐にやってきた猫魔王を撃退している。【76-6、文庫44-1】【77-1、文庫44-2】
ロンドンで猫術(びょうじゅつ)の道場を始めた。猫術は柔術の流れをくむ武道。不良猫達の心身を鍛え更生させるため。
イワシのカンヅメを使い、猫を通じてドラッグを流通させる犯罪が流行ってたため、密売組織から間者猫は敵とみなされ狙われた。偶然「猫耳」で猫に変身したバンコランに助けられている。道場のマネージャーを務めるマリアさん(猫)は密売組織の手先だったが間者猫がかばった。【77-2、文庫44-3】
猫界の王室の武術指南番候補として伯爵猫から推薦された。対する公爵猫推薦の猫手(空手の派生)のチャンピオンと御前試合をした。スポーツを超えたケンカ殺法と、エレキバンを身体に張りまくり相手の秘孔攻撃をかわしたことで間者猫が勝利。指南番となった。【77-3、文庫44-4】
猫王室の武術指南番になったため母を引き取ってロンドンで暮らそうとしていたが、故郷へ帰ると母が行方不明になっていた。母はスーダンで戦闘を激化させた人物を罰するために呪いをかけており、間者猫に手伝わせるためロンドンを訪ね、行き違いになっていただけだった。
この時、間者猫の母はマリネラ印のオリーブオイルを愛用しているため、母を探すためマリネラを探した。【77-4、文庫44-5】
時代劇中の間者猫の報酬は一殺50両。小さな掘っ立て小屋に住んでいるが中に入るとなぜか超広い豪華なお屋敷になっている。身の回りの世話と仕事を手伝う「太郎丸」という白猫がいる。
波多利郎と共に山童の術で壁に閉じ込められたことがある。【81-7、文庫46-8】
主な登場回(18回)
間者猫が登場する『パタリロ!』作品タイトルの一覧です。
比較的登場が多いタイトルは太字表記。
セリフも無く1コマしか登場していない等の回(計4回)を除いています。
※【】内の表記について。
例:【1-5】→コミックス1巻の5話目、【文庫3-8】→文庫版3巻の8話目
タイトル名 | コミックス・文庫版巻数 |
---|---|
猫間天狗 | 【1-4、文庫4-1】 |
猫間天狗 其の弐 | 【2-3、文庫4-2】 |
スターダスト | 【5-1、文庫2-3】 |
猫間天狗 其ノ四 | 【7-6、文庫4-4】 |
大江戸始末帳 | 【13-1、文庫4-9】 |
国王の陰謀 | 【20-4、文庫11-3】 |
デュモンVS.猫軍団 | 【30-2、文庫17-3】 |
間者猫武道整体! | 【37-3、文庫22-1】 |
のびちちみリング | 【42-3、文庫24-6】 |
波多利郎怪異談 玉鱗 | 【49-1、文庫28-2】 |
まけるなヒューイット | 【67-1、文庫39-3】 |
哀愁のチェンジアップ | 【76-6、文庫44-1】 |
猫魔王の逆シングル | 【77-1、文庫44-2】 |
イワカン | 【77-2、文庫44-3】 |
MI VI(えむあいしっくす) | 【77-3、文庫44-4】 |
オリーブオイル | 【77-4、文庫44-5】 |
妖怪 山童 | 【81-7、文庫46-8】 |
山童で大童 | 【81-8、文庫46-9】 |

間者猫ってもっとたくさん登場しているのかと思っていました。しゃべる猫という特殊なキャラクターであるためか印象は強いですね。猫は強し!!


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