『パタリロ!』登場キャラクター「バンコラン」とは?

銃を構える黒いスーツの男性 キャラクター

このページでは『パタリロ!』に登場する重要キャラクター、MI6の「バンコラン少佐」についてご紹介します。

※【】内の表記について。
例:【1-5】→コミックス1巻の5話目、【文庫3-8】→文庫版3巻の8話目

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プロフィール

本名はジャック=バルバロッサ=バンコラン。

27歳。12月25日生まれ。

イギリス在住でMI6英国情報部第6課の少佐。
バンコランは00要員。殺人許可証がある。

呼び名は「バンコラン」「バンコラン少佐」「少佐」「バン」「バルバロッサ」など。
異名として「美少年殺し(キラー)」とも呼ばれる。

黒いスーツに身を包み、皮の手袋をしている。
黒髪の長髪でアイシャドウは天然。

パタリロとはボディーガードの仕事で知り合い、その後はパタリロから再度ボディーガードを依頼するなどし関連が深まり腐れ縁となっている。

来歴

子供の頃はマンチェスター近くの城に住んでいた。

10歳で父が交通事故で死亡。ペットの犬のフンギーも死亡。
父もフンギーも叔父のキーンが殺したと知っており、明るい性格だったがこの頃から笑わなくなっている。

15歳ごろ、母親の借金のカタに身体を売りその後は家出。
家出の直後にグローブナー将軍に出会い、将軍の養成所へ入っている。

17歳ごろ、自分の眼力に気づいて後輩たちを食い散らかし始めた。

27歳現在でMI6情報部の少佐。

仕事

MI6の優秀な情報員であり情報部随一の腕利きとして知られる。
上司の部長が無能なこともあり、MI6はバンコランがいないと回らないとまで言われている。

外部からの評価も非常に高く、敵対する組織からは恐れられている。
度々KGBや殺し屋から狙われている。殺し屋などその筋では有名。

バンコランは「KGBのブラックリストのトップに名前がある」と言われている。【18-1、文庫10-2】
どれだけ殺し屋などから命を狙われても敵をあっさり始末し平然としているため、普通なら死んでいるはずが死なないとして「死神がスポンサーについている」とも言われる。
能力が高い者はバンコランとの対峙を嫌がる。(ミハイル、ディズニー等)

タランテラからは「単にMI6のいち少佐にとどまらずインターポールを中核とした国際的な警察組織のおそらくリーダーをつとめている敵ながら有能な男」と評された。
表立たないスパイ活動をする諜報員ではなく国際犯罪の捜査を指揮したりすることが多い様子。

拳銃の腕前は非常に高く、全弾を同じ場所に命中させられる。

体力づくりのため毎日MI6本部のジムでトレーニングしている。

「霧のロンドンエアポート」というバンコランをMI6本部へ呼び出す暗号があった。部長が考えた。
昔、携帯電話やポケットベル等もなかった頃に、テレビ速報や空港内の放送で「ロンドンエアポートは本日霧」と臨時放送を流すことでそれを聞いたバンコランが本部へ連絡するという仕組み。ロンドンで霧は日常的なので通常このような放送が流れることは無いため。
バンコランが嫌がり廃止された。【12-1、文庫3-5】

恋愛

美少年好き。十代後半の美少年を好む。
恋人のマライヒがいながらも浮気ばかりしておりケンカの原因になっている。
マライヒは当初バンコランを狙う殺し屋だったが恋人同士になり同棲中。

マライヒは何度も浮気を止めさせようと試みたがいずれも失敗している。
バンコランに浮気を止める薬を飲ませた時は盆栽いじりを始めてすっかり枯れた。【25-2、文庫14-7】

「浮気→マライヒとケンカ」を繰り返しているが、ケンカの度にバンコランがマライヒの機嫌を取り恋人関係は破綻せずに続いている。

浮気癖は職場でも有名。訪ねてくる美少年はノーチェックでMI6に入館できる。

元々は男性に対して嫌悪感があったが、グローブナー将軍の養成所で出会ったデミアンとの関係で克服している。その後、デミアンが初任務でいなくなってから自分の眼力に気づき、後輩たちに手を出して食い散らかしている。
デミアンがKBGに拷問されて戻ってからは、復帰するために全力でサポートした。デミアンはバンコランの初恋の人である。
この時デミアンが麻薬を使われていたことで、バンコランは薬物事件に関しては異常な熱量を持つ。

バンコランは仕事の昼休みのたびにデートといって2.3時間は帰ってこない。

バンコランは女性にもモテるがバンコランは一切興味を示さない。
MI6の女性職員も目に入っておらず、女性職員から手紙をもらっても面倒くさそうにする。そもそも職員の半数ほどが女性ということに気づいていなかった。
女性に興味が無さ過ぎてパタリロが言った言葉は「猫に小判 豚に真珠 バンコランに美少女」。

生活

美味しそうな厚切りステーキと赤ワイン

食生活は肉食で野菜をほとんど食べない。アルコールにはとても強い。

マライヒが健康に気をつかって食事を作るがあまり食べない。
朝食を食べずに白ワインで済ませることもある。(飲酒運転でMI6に向かっている)
「一杯のウオッカを一晩の睡眠の代わりにに出来るくらいの体力はある」と発言したこともある。

昼食は分厚いステーキとワイン2本。
行きつけの「ビストロ モンダミン」では、600gのステーキとワインの大瓶1本を数分で平らげる。【38-2、文庫22-3】

チョコレート等の甘いものは嫌い。

ヘビースモーカー。起きてからMI6に向かう間に10本吸っている。禁煙の張り紙があっても堂々と葉巻を吸う。

朝起きてから1度もトイレに行かない。
美形なのでトイレに行かない。【63-2、文庫35-10】

バンコランは下着をつけていない。【52-4、文庫31-4】

性格

クールな現実主義者

10歳当時は明るくひょうきんな性格でいつも笑っていた。飼い犬のフンギーがキーンに殺されてから笑わなくなった。【17-3、文庫10-1】

ガチガチの現実主義者で心霊現象やパタリロのタイムワープなどは「なにかのトリックだ」と言って絶対に信じない。
占い師のザカーリに「誕生日は12/25。腰に小さなあざがある」と当てられたが占いを信じていない。【13-5、文庫7-5】

しかし、パタリロの心霊パワーのやらせを見て感心してしまった事がある。【28-1、文庫16-4】
また、『ちいさいおじさん』事件では、「心霊能力」や「ちさいおじさんが目撃されている現実を受け入れざるをえない」などと言った。【92-2】

実はやきもち焼きで、マライヒがわざと浮気を見せつけた時には夜も眠れず気が気でなかった。

家族

父親はバンコランが10歳の時に交通事故で死亡。父親の弟であるキーンが事故に見せかけ殺害した。
バンコラン家は代々軍人の家系だがバンコランの父は学者肌だった。

母親はパーティー好きで経済観念がない。シュナイダーに借金をしており、借金のカタにバンコランはシュナイダーに身体を売った。その後、バンコランは家出をしている。
バンコランは母親からミドルネームの「バルバロッサ」と呼ばれていたため、その名で呼ばれることを嫌う。(ジャックは父が、バルバロッサは母がつけた)
母親とエトランジュは雰囲気が似ている。

叔父は父の弟のキーン=バンコラン。マリネラのダイヤモンドの販売網を巡ってバンコランと再会した。バンコランとキーンは対決におよび、キーンは敗北し姿を消した。

ペットは10歳の頃に犬の「フンギー(フンギルバット)」を飼っていたがキーンに殺害された。天才犬だったフンギーは死ぬ間際、文字カードでキーンが父親を殺したことをバンコランに伝えている。

息子にフィガロがいる。同性愛者だが、恋人のマライヒが男性でありながら妊娠したため。
フィガロとは一緒にお風呂に入ったりテレビゲームもしている。

特殊能力

目から放つ「眼力」を使いこなす

美少年に対して効果があり、眼力を浴びた美少年は全員バンコランの虜になる

眼力は10年前にグローブナー将軍の養成所の頃にデミアンから「もっと積極的になるべき」と言われ能力が開花した。
眼力が強力であるがゆえ、眼力が効かないことがあると自信喪失してしまい病院で検査を受けるほど。【25-5、文庫15-2】

強力な眼力は相手に言うことをきかせることも可能。怒って眼力でこん棒に火を付けたこともある。
また、バンコランの眼力は電波に乗せても有効。

毒物に強い。麻酔なども効きにくい。

パタリロとつきあううちに猫語が話せるようになった。「ニャンコ」と電話で会話したことがある。【15-5、文庫8-4】

夜目がきく。暗闇でパタリロを誘導し犯人を追わせた。【17-1、文庫9-6】

エピソード

本棚の前で本を読む女性

パタリロとの初対面ではMI6の手帳を見せたため「手帳屋」と呼ばれていた。
パタリロのボディーガードをしたがパタリロが「部屋を抜け出しプレイボーイクラブに行こうとした」と言ったためパタリロと同じベッドに寝ている。

マリネラからイギリスへ「早く帰国したい」と言ったためパタリロにミラージュ戦闘爆撃機で帰国させられた。

パタリロを殺すには熱湯をかけるのが一番だと医者に言った。【1-3、文庫1-3】

マリネラのロケットで宇宙へ行っている。タランテラを追いマライヒと共に宇宙空間で戦っている。この時ビョルンの弟であるアンドレセンを殺した。【5-1、文庫2-3】

キーンから身を隠すためパタリロに殴り倒され麻酔薬を大量に打った上で化粧されて棺桶に入れられた。棺桶はスイスのエトランジュの元に送られた。
惚れ薬のせいでバンコランはエトランジュを襲ったうえ、パタリロが美少年に見えキスしている。エトランジュのことは「はじめて触れた女性」と言っていた。エトランジュのことを「気の毒な人だな」といった。【18-1、文庫10-2】

ランダムがバンコランに会いたがった時に「ロボットだからって安心できるもんか。オスの子犬だって危なくてあいつには預けられん」とパタリロが言った。【20-2、文庫9-9】

お金に対しては禁欲的。金持ちが嫌いでパタリロは特に大嫌い。「強盗に怯えるどころが強盗をやりかねない」「身に余る富は必ず不幸を招く」と言っている。以前親切にした情報屋の莫大な遺産相続を拒否した。【23-5、文庫14-1】

以前パタリロがバンコランの声色を使って大量の食料を注文しバンコランの自宅に届けさせたことがある。バンコランは仕返しに洗剤三千箱をパタリロの声(部下の声色)で注文し送り付けた。【33-3、文庫19-5】

死にかけたことがあり、パタリロへの恨みにより生き霊としてパタリロにとり憑き死ねない状態になった。パタリロが死神に「バンコランの代わりに自分の魂をやる」と言って追い払い助かっている。【44-2、文庫26-1】

変装が必要な時に「髪を切ると力が出なくなる」と言い切るのを嫌がりウイッグを使った。【55-6、文庫33-2】

ニュハーフカフェー「東カリマンタン」が近くにオープンした時には危険を察知しフィガロを連れて逃げた。【62-1、文庫37-1】

バンコランのマンションの警備網はパタリロがしょっちゅう勝手に侵入するせいで鉄壁の要塞になった。【63-5、文庫37-9】

飲むと肝臓がまっさらになるツタカズラ温泉の温泉水を飲ませた後に、酔っぱらったバンコランは自ら服を脱ぎすて全裸になった。【66-1、文庫38-3】

バンコラン宅とロンドン大使館は電話番号が似ているのでよく間違えられる。【68-1、文庫41-1】

パタリロはMI6に潜入させている黒タマネギや、時には間者猫を使いバンコランの情報を収集している。また、タマネギには「番タマ」と呼ばれる「少佐番」がおり、パタリロが何かの交渉で使えるように情報を逐一調べている。集められたデータはパタリロの金庫に保管してある。番タマはスカートはいてバンコランの目を逸らしている。【72-1、文庫41-4】

バンコランは寝る時とシャワーの時以外は手袋をしている。
しかし、シャワールームはおろか、自宅内には一切指紋が残ってない。これはバンコランの指紋が花びらみたいな特殊な模様で、「花のバンコラン」と職場で揶揄された事があったため指紋を残さないように習慣づいたため。【81-11、文庫46-13】

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